システム自己診断

システム自己診断

1. 概要

システムに異常が起こっていないかを確認するページです。

システム自己診断機能は、ブートアップ診断、オンデマンド診断、ヘルスモニタリング診断に分類されます。

  • ブートアップ診断

    • システムの起動処理に異常が無いかを検証します

    • システム起動時に実行されます

  • オンデマンド診断

    • ハードウェアコンポーネント(インターフェースなど)やメモリーに異常が無いかを検証します

    • ユーザーが任意のタイミングで実行できます

  • ヘルスモニタリング診断

    • ハードウェアコンポーネント(ファンなど)や温度に異常が無いかを検証します

    • システム稼働中にバックグラウンドで常時実行されています

2. トップページ

システム自己診断のトップページです。

トップページには各診断の診断結果が表示されます。

アコーディオンを開くと、各診断の詳細な診断結果が表示されます。

スタック構成ではメインスイッチの診断結果のみ表示されます。

メインスイッチ以外の機器の診断結果は表示されません。

メインスイッチ以外の機器の診断結果を GUI で確認したい場合は スタック構成での診断結果の確認手順 を参考にしてください。

2.1. ブートアップ診断

  • ブートアップ診断では以下のテストが行われます

    • ローディングテスト

      • ソフトウェアモジュールのロード状態を検証します

      • すべてのモジュールのロードに成功した場合は「正常」、一つでもロードに失敗した場合は「異常あり」と表示されます

      • ロードに失敗したモジュールの情報は表示されません
        ロードに失敗したモジュールを特定したい場合は、ログより以下のエラーを探してください
        「[ HAMON]:err: An unexpected error has occurred. (XXXX daemon)」
        ※ XXXX 部分にモジュール名が入ります

    • RTC テスト

      • RTC のレジスタへのアクセスを検証します

      • RTC から時刻を 2 回取得し、時刻が変化していたら「正常」、同じなら「異常あり」と表示されます
        また、 RTC の時刻取得(レジスタ読み込み)に失敗した場合も「異常あり」と表示されます

    • パケットプロセッサーテスト

      • パケットプロセッサーのレジスタへのアクセスを検証します

      • パケットプロセッサーのレジスタに対して書き込んだ値と読み込んだ値が一致したら「正常」、不一致なら「異常あり」と表示されます
        また、レジスタアクセスに失敗した場合も「異常あり」と表示されます

2.2. オンデマンド診断

  • 「診断を実行」ボタンを押すと、オンデマンド診断を実行するページが表示されます

  • 「診断結果を削除」ボタンを押すと、オンデマンド診断結果を削除するページが表示されます

  • スタックの状態が Active の場合、オンデマンド診断は実行できません
    スタック機能が有効な状態でオンデマンド診断を実施したい場合は スタック構成での診断結果の確認手順 を参考にしてください。

  • オンデマンド診断では以下のテストが行われます

    • PHY テスト

      • PHY のレジスタへのアクセスを検証します

      • PHY のレジスタに対して書き込んだ値と読み込んだ値が一致したら image、不一致なら image と表示されます
        また、レジスタアクセスに失敗した場合も image と表示されます

2.3. ヘルスモニタリング診断

  • image を押すと、ヘルスモニタリング診断結果が更新されます

  • ヘルスモニタリング診断では以下のテストが行われます

    • 温度テスト

      • 以下の温度に異常が無いか監視します

        • CPU

        • PHY

        • SFP

        • TS

        • PSE

      • 温度がしきい値を超えていないなら「正常」、超えているなら「異常あり」と表示されます

    • ファンテスト

      • ファンの回転数を監視します

      • ファンの回転数が正常なら「正常」、ファンの回転が停止、または回転速度が上昇している場合は「異常あり」と表示されます

    • 温度センサーテスト

      • 温度センサーを監視します

      • 温度センサーが正常なら「正常」、異常が発生しているなら「異常あり」と表示されます

    • PoE テスト

      • PoE の給電状態を監視します

      • PoE 給電制御が正常なら image、異常が発生しているなら image と表示されます

    • SFP テスト

      • SFP モジュールの受光レベルを監視します

      • 受光レベルが正常なら image、一定範囲外になった場合は image と表示されます

3. オンデマンド診断の実行ページ

オンデマンド診断を実行するページです。

「実行」ボタンを押すと、オンデマンド診断が実行されます。

実行中はすべてのポートがシャットダウンされます。

オンデマンド診断が完了すると、本製品は自動的に再起動されます。

4. オンデマンド診断結果の削除ページ

オンデマンド診断結果を削除するページです。

「実行」ボタンを押すと、オンデマンド診断結果が削除されます。

5. スタック構成での診断結果の確認手順

診断結果には、現在ログインしている機器の診断結果のみ表示されます。

スタックを構成しているすべての機器の診断結果を GUI で確認したい場合は、以下の手順を実行してください。

  • メンバースイッチ間の接続を切り離す

  • 診断結果を表示したい機器の GUI へ接続する

  • (任意) オンデマンド診断を実行する